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#AI活用 約8分で読めます

技術ブログ1本の裏に何回APIを叩いているか、HaikuとSonnetで数えた

技術ブログを仕上げるまでのAPI呼び出し回数と積み上げコストを、Haiku 4.5とSonnet 4.5で実測比較した記録

1本の記事に何回APIを叩いているか

技術ブログの執筆にClaude APIを使っている。「1記事あたりのコスト」は料金表から計算できるが、実際にはそんな単純な話ではなかった。

1本の記事を公開するまでに、自分の場合こんなステップを踏んでいる。

  1. キーワードと構成案の生成(1回)
  2. 本文の下書き生成(1回)
  3. 下書きの修正指示 → 再生成(2〜4回)
  4. コードサンプルの動作確認用コード生成(1〜2回)
  5. タイトル・description・OGP文の生成(1回)
  6. 最終チェック:誤字・事実確認の指摘出し(1回)

合計で 7〜10回のAPI呼び出し。「1回の生成コスト × 1」で見積もると、実際の請求と合わない。この積み上げが、HaikuとSonnetでどう違うかを記録した。

Haiku 4.5 の場合:安いが手戻りが多い

Haiku 4.5の料金はインプット$1/MTok、アウトプット$5/MTok。Sonnet 4.5の3分の1。安い。

ただし、技術記事を書かせると修正ループが増える。自分の環境で3記事ぶん試した感触はこうだった。

  • 構成案は問題ない。キーワードを渡せばそれらしい見出しを返してくる
  • 本文の下書きで「一般論の羅列」になりやすい。自分の体験を混ぜる指示を出しても、2回目の修正でようやく馴染む
  • コード生成は概ね正確だが、エッジケースの処理が抜けることがある。追加で1回指示が必要になるパターンが多かった
  • SEOメタデータの生成は得意。ここはSonnetとほぼ差がない

結果、1記事あたりの呼び出し回数は 9〜12回 になった。

トークン消費量を雑に集計すると、1記事あたりインプットが合計で5万〜7万トークン、アウトプットが合計で1.5万〜2万トークン程度。毎回の会話にシステムプロンプトや過去のやりとりを含めるので、後半のターンほどインプットが膨らむ。

計算するとこうなる。

項目トークン数単価金額
インプット合計約60,000$1/MTok$0.06
アウトプット合計約18,000$5/MTok$0.09
合計約$0.15

日本円で20円ちょっと。安い。ただしこれは「手直しの人間側の工数」を含んでいない。

Sonnet 4.5 の場合:高いがループが少ない

Sonnet 4.5はインプット$3/MTok、アウトプット$15/MTok。Haikuの3倍。

同じ3記事をSonnetで書いた。

  • 構成案の質がやや高い。見出しの粒度が揃っていて、手直しなしでそのまま使えることが多かった
  • 本文は1回目の下書きで「このまま出せるか?」と思えるレベル。修正は1回、多くて2回で済んだ
  • コードの正確さも一段上。エッジケースまで拾ってくれることが多く、追加の修正指示がほぼ不要だった

1記事あたりの呼び出し回数は 6〜8回

項目トークン数単価金額
インプット合計約45,000$3/MTok$0.135
アウトプット合計約12,000$15/MTok$0.18
合計約$0.32

日本円で50円弱。Haikuの倍。

料金差より効いたのは「人間の時間」だった

3記事ずつ、計6記事を書いた感想として、API費用の差は正直どうでもいい金額だった。1記事あたり15円か50円かの違い。月に20本書いても差額は700円程度。

問題は人間側の時間。

Haikuで書くと、下書きを読んで「ここ違う」「もっと具体的に」と修正指示を考える時間が積み上がる。体感でSonnetより1記事あたり20〜30分は多くかかった。APIに支払う金額が半分でも、自分の時間を時給換算したら完全に逆転する。

ただし、これはあくまで「文章の品質に自分の基準がある場合」の話。たとえばSEOメタデータの一括生成や、既存記事のリライト案出しのように「出力をそのまま使える」タスクなら、Haikuで十分だし、コスト差が効いてくる。

Prompt Cachingを使うとどうなるか

会話が長くなるとインプットトークンが膨らむ。ここでPrompt Cachingが効く。

Anthropicの公式料金によると、キャッシュヒット時のインプットコストは通常の10分の1。5分キャッシュの書き込みは1.25倍だが、同じシステムプロンプトで連続して記事を書くなら2本目以降はキャッシュが効く。

自分の場合、システムプロンプト(執筆ルール・トーン指定・既存記事リスト)が約4,000トークンある。これがキャッシュに乗ると、Sonnetなら1記事あたりのインプットコストが$0.01〜0.02は下がる。Haikuだとそもそもインプットが安いので、キャッシュの恩恵は小さい。

Batch APIも50%オフだが、ブログ執筆は対話的なので使いどころがない。構成案を10本まとめて出すようなケースなら使えるかもしれないが、自分はまだ試していない。

結局どう使い分けているか

今の自分の使い分けはこう落ち着いた。

  • 本文の執筆・リライト: Sonnet 4.5。修正ループが減るぶん、トータルでは安い
  • SEOメタデータ・タグ・descriptionの生成: Haiku 4.5。出力が短く、品質差が出にくい
  • 校正・誤字チェック: Haiku 4.5。指摘を出すだけなので十分

この使い分けにしてから、1記事あたりのAPI費用はだいたい$0.20〜0.25に落ち着いている。30円前後。月20本書いても600円。コーヒー1杯ぶん。

API費用の最適化に時間を使うくらいなら、記事の中身を良くすることに使ったほうがいい。ただ、「自分が何にいくら払っているか」を一度ちゃんと数えておくのは無駄ではなかった。

参考リンク

#Claude #Haiku 4.5 #Sonnet 4.5 #API コスト #技術ブログ
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