副業Web制作の見積もり・価格設定ガイド【相場表付き】
副業でWeb制作を受注する際の見積もり方法と価格設定の考え方を解説。案件タイプ別の相場表、見積書テンプレート付き。
はじめに
副業でWeb制作を始めると、最初に悩むのが価格設定です。まだ副業を始めていない方は、まず副業Web制作で月10万円を達成するロードマップで全体像を把握してから読むとスムーズです。
安すぎると時間単価が下がり消耗しますが、高すぎると受注できません。適正な見積もりを出すには、相場の理解と自分のスキルレベルの客観的な把握が不可欠です。
この記事では、副業Web制作の見積もり方法を、相場データと計算式付きで解説します。
副業Web制作の相場一覧(2026年版)
LP(ランディングページ)
| レベル | 作業内容 | 相場 | 作業時間目安 |
|---|---|---|---|
| 初級 | コーディングのみ | 2〜4万円 | 10〜20時間 |
| 中級 | デザイン + コーディング | 5〜10万円 | 20〜40時間 |
| 上級 | 企画 + デザイン + コーディング + SEO | 10〜30万円 | 40〜80時間 |
コーポレートサイト
| ページ数 | 作業内容 | 相場 | 作業時間目安 |
|---|---|---|---|
| 5ページ | テンプレートカスタマイズ | 5〜10万円 | 20〜40時間 |
| 5ページ | オリジナルデザイン | 10〜25万円 | 40〜80時間 |
| 10ページ以上 | オリジナル + CMS | 20〜50万円 | 80〜150時間 |
WordPress 関連
| 案件タイプ | 相場 | 作業時間目安 |
|---|---|---|
| テーマカスタマイズ | 3〜8万円 | 10〜30時間 |
| オリジナルテーマ制作 | 15〜40万円 | 60〜120時間 |
| 既存サイトの修正・更新 | 1〜3万円/回 | 2〜10時間 |
| 月額保守・運用 | 0.5〜3万円/月 | 2〜5時間/月 |
見積もりの計算方法
ステップ1: 目標時間単価を設定する
まず、自分の目標時間単価を決めます。
副業の場合の時間単価目安:
初心者(実績5件未満): 1,500〜2,500円/時間
中級者(実績10〜30件): 2,500〜4,000円/時間
上級者(実績30件以上): 4,000〜8,000円/時間
参考: 正社員エンジニアの時間単価(年収ベース)
年収500万円 ÷ 2,000時間 = 2,500円/時間
ステップ2: 作業時間を見積もる
案件を作業単位に分解し、それぞれの所要時間を見積もります。
【LP制作の作業分解例】
1. ヒアリング・要件定義 2時間
2. ワイヤーフレーム作成 3時間
3. デザインカンプ作成 8時間
4. コーディング(PC版) 10時間
5. レスポンシブ対応 5時間
6. フォーム実装 3時間
7. テスト・修正 4時間
8. 納品・公開作業 2時間
9. クライアント修正対応 3時間
─────────────────────────
合計 40時間
ステップ3: 見積もり金額を算出する
見積もり金額 = 作業時間 × 目標時間単価 × バッファ係数
例: 40時間 × 2,500円 × 1.2 = 120,000円
バッファ係数の目安:
・要件が明確な案件: 1.1〜1.2
・要件が曖昧な案件: 1.3〜1.5
・初めての技術を使う案件: 1.5〜2.0
バッファ係数は想定外の作業や修正対応のための余裕です。初心者ほど大きめに設定しましょう。
見積書に含めるべき項目
プロの見積書には以下の項目を含めます。
■ 見積書の構成例
【案件名】○○株式会社 コーポレートサイト制作
1. 企画・設計
├ ヒアリング・要件定義 20,000円
└ ワイヤーフレーム作成 30,000円
2. デザイン
├ トップページデザイン 40,000円
└ 下層ページデザイン×4 60,000円
3. コーディング
├ HTML/CSS コーディング 50,000円
├ レスポンシブ対応 20,000円
└ JavaScript 実装 15,000円
4. CMS構築
└ WordPress テーマ開発 40,000円
5. テスト・納品
├ ブラウザテスト 10,000円
└ サーバー設定・公開 15,000円
─────────────────────────────
小計 300,000円
修正対応(2回分含む) 0円
─────────────────────────────
合計(税込) 330,000円
※ 3回目以降の修正: 5,000円/回
※ 納期: ご発注から4週間
※ お支払い: 着手時50%・納品時50%
価格設定で失敗しないための5つのルール
ルール1: 最低ラインを決めておく
案件を受ける前に「この金額以下では受けない」という最低ラインを設定しておきます。
最低ライン = 最低限の生活費 ÷ 稼働可能時間
例: 副業で月5万円が目標、月40時間稼働可能な場合
最低時間単価 = 50,000 ÷ 40 = 1,250円/時間
ルール2: 修正回数を明記する
「修正無制限」は絶対に避けてください。修正は2〜3回までと明記し、超過分は別途費用を設定します。
ルール3: 支払い条件を先に決める
推奨する支払いパターン:
パターンA: 着手時50% / 納品時50%
パターンB: 着手時30% / 中間30% / 納品時40%
パターンC: 納品時100%(信頼関係がある場合のみ)
初回取引では必ず着手金を設定しましょう。未払いリスクを軽減できます。
ルール4: 範囲外の作業を明確にする
見積書に「含まれない作業」を明記しておくと、スコープクリープ(作業範囲の膨張)を防げます。
■ 本見積もりに含まれない作業
・写真撮影、素材の購入費用
・テキスト原稿の作成
・SEO対策(別途お見積もり)
・公開後の更新・保守(別途お見積もり)
ルール5: 保守契約を提案する
納品後の保守・運用契約を提案することで、継続的な収入源を確保できます。
■ 保守プラン例
月額10,000円(税込)
・月2回までのテキスト・画像の更新
・セキュリティアップデート(月1回)
・バックアップ(週1回)
・メールサポート(営業日24時間以内に返信)
値上げのタイミング
以下の条件を満たしたら、段階的に値上げしましょう。
- 実績が10件を超えた: 経験値が価格に反映されるべき
- リピートが増えた: 指名で依頼が来るなら需要がある証拠
- 稼働率が80%を超えた: 案件を断るほど忙しいなら単価が安い
- 新しいスキルを習得した: デザインやSEOの対応範囲が広がった(例: Figma からのコーディングワークフローを習得した場合など)
値上げ幅は**1回あたり10〜20%**が目安です。既存クライアントには事前に丁寧に説明しましょう。
まとめ
副業Web制作の見積もり・価格設定のポイントを整理します。
- 相場を把握した上で、目標時間単価を設定する
- 作業を分解して所要時間を正確に見積もる
- バッファ係数を掛けて想定外の作業に備える
- 修正回数・支払い条件・範囲外作業を明記する
- 保守契約で継続的な収入源を確保する
適正な価格設定は、クライアントとの健全な関係を築く基盤です。安売りせず、自分のスキルに見合った価格で堂々と提案しましょう。見積もりと合わせて応募文の質も受注率に大きく影響します。クラウドソーシングで選ばれる応募文の書き方もあわせてチェックしてください。